弥次喜多道中記~オペレッタ時代劇~

『弥次喜多道中記』は1938年に製作された監督マキノ正博(マキノ雅弘)、主演片岡千恵蔵、杉狂児らによる十返舎一九の『東海道中膝栗毛』をベースとしたオペレッタ(ミュージカル)時代劇で翌年1939年に製作された『鴛鴦歌合戦』の原型にもなった作品です。

ちなみにオペレッタとはイタリア語で「小さいオペラ」を意味し、オペラとの違いはオペラは音楽と歌だけで物語が進行しますが、オペレッタはセリフの部分と音楽区の部分があり、オペラには悲劇が多いがオペレッタにはハッピーエンドの喜劇が多いなどがあります。

オペレッタに使われる音楽はクラシック音楽ですが、『弥次喜多道中記』ではクラシック以外の音楽も使われていて、ミュージカルに近いものとなっています。

また、今では何の不思議もありませんが、時代劇に和楽器ではなく洋楽器などが使われていることもとても魅力的で、より軽快でエンターテイメント性の高い作品になっています。

阪東妻三郎、大河内傳次郎、嵐寛寿郎、市川右太衛門、長谷川一夫らとともに「時代劇六大スタア」と呼ばれていた片岡千恵蔵が演じる遠山金四郎と杉狂児が演じる鼠小僧次郎吉が有名な旅人の弥次さん喜多さんと間違われるところから始まるドタバタ人情時代劇!

『弥次喜多道中記』10月28日~11月10日(10:00~)大須シネマにて上映!

『弥次喜多道中記』の翌年にマキノ雅弘監督で製作されたオペレッタ時代劇の名作と言われている『鴛鴦歌合戦』も11月25日~12月8日に上映予定です。
是非2作品合わせてご覧ください。


今回のブログ担当/大須シネマスタッフ:高木



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10/28〜11/10プログラム
10:00「弥次喜多道中記」
12:30「そして父になる」
14:50「月は上りぬ」
16:50「ショートショート」(11/1と11/9は上映無し)
18:50「千年女優」(11/1は17時から、11/9は14:50から上映)
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大須シネマ(席数42)
営業時間:9時30分開場~21時終了(年中無休)
劇場:名古屋市中区大須3-27-12
電話:052-253-5815
※上映開始前は電話に出られないことがあります。
※ブログコメントにはお答えできないこともあります。
予めご了承ください。

ホームページ:http://www.osucinema.com/
Twitter:https://twitter.com/osucinema
Instagram:https://www.instagram.com/osucinema/

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終点はパリor DIE!地獄のドライブ見極めテスト 『恐怖の報酬』

好きな紅茶のブレンドはPrince of Wales tea blend、好きな鍋はイノシシ鍋!
どうも、鹿児島生まれ名古屋育ちイギリスかぶれのトキオ太郎丸だ!
今回紹介するのは『恐怖の報酬』という1953年のモノクロフランス映画。あ、これ名前と違って全然ホラーじゃねえんだ。一言でいえばそうだな…

ホームシックのおっさんがでっかいニトロ爆弾をそーっと500km運ぶ話だ!

ちなみにこの『恐怖の報酬』、後にアメリカでリメイクされてるけど間違えんなよ。

この物語は
灼熱の大地、溢れる移民、粗末な民家に乏しい職、そう、ここはベネズエラ!(偏見)
そこはワケアリで逃れてきた移民たちが無職と暑さにうなだれる掃きだめシティー

この街一番の男前パリジャンのマリオ。マリオは街娘とイチャイチャし、ひげ男とイチャイチャし、割とエンジョイライフ。
俺たち文無しでも生きてけるぜ!
そこへ、いかにもギャングみたいな恰好をしたギャングが現れる。どうやらかなりの大物らしい。
名前はジョー。彼もパリジャンだった

2人仲良く酒を飲み、パリの歌を歌い、パリの街並みを思い出し、パリの女を妄想する…

ああ、パリに帰りたい

ジョー「よっしゃマリオ、一緒に祖国へ帰ろう。」
マリオ「だめだ、俺たち文無しだーーー!」

ってなわけで今すぐ大金が必要になったパリジャンコンビ。しかし街には職がねえ。そんな時、

米国爺「このトラック一杯のニトログリセリンを500km先の油田へ運べ!
できたら2000ドルくれてやる!」


とかいうグッドなジョブが舞い込む。

ちなみにニトログリセリンはちょっとやそっとで爆発するよ。

やってやんぜと乗り込む二人。しかしその先には魂をゴリゴリ削る地獄のドライブが待ち受けていた…。
生きるか死ぬかパリかの究極恐怖にさらされる二人…やがて熟年夫婦のような他愛もない会話が交わされる。
絶対に二人で乗り越えよう。

世界一危険なドライブのその先は 衝 撃 の ラ ス ト

大須シネマでご覧あれ!!!


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10/14~10/27のプログラム
10:00「乳母車」※19日、20日は9:30~
12:20「ねこ島日記」※19日、20日はお休み
    10月21日からは、12:30~上映
13:50「万引き家族」※19日、20日は14:10~
    10月21日からは、14:00~
16:20「ショートショート(10/18上映無し)」
18:50「恐怖の報酬」※18日は16:20~

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大須シネマ(席数42)
営業時間:9時30分開場~21時終了(年中無休)
劇場:名古屋市中区大須3-27-12
電話:052-253-5815
※上映開始前は電話に出られないことがあります。
※ブログコメントにはお答えできないこともあります。
予めご了承ください。

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武術を極め、その先は「愛」 『イップ・マン 継承』

武術を極め、その先は「愛」
『イップ・マン 継承』


キウイは皮ごと食べるのが正解!
どうも、最近一日一食にしてガンガン痩せていっているトキオ太郎丸だ!

待たせたな…

ついに、宇宙一のカンフームービーの三作目、『イップ・マン 継承』の紹介をするぞ!


1作目「イップ・マン 序章」ではスーパー空手日本兵をなぎ倒し、2作目「イップ・マン 葉問」では悪魔の英国ボクサーをぶちのめしたイップ・マン。今回も大暴れするぜ。
さあ、どんなに強え奴でもかかってこい!

この物語は、英国ボクサーを倒し、詠春拳の達人として香港で英雄扱いを受けるイップ・マン。道場を続けながら、妻と息子と平穏ライフをおくる。平和に見える香港の街。
しかし地下核闘技場では、ギャングのボスであるマイク・タイソンが暗躍していた…

元気に学校に通う息子と、お迎えに行くイップ・マン。

すると突然、完全にロウからアウトしているおっさんギャングが学校に押し寄せる!

「教師諸君、お勉強会は終わりだ…。この土地を俺たちに渡せ!」

何と、学校に立ち退きを迫る。→え、そんなことできんの?

ズババババっと、ギャングどもをなぎ倒していくイップ・マン、しかしどうにも数が多い。
クソっこのままじゃ…。ん?なんだ、向こうの方でも戦っている奴が…。

イップ・マン「誰だお前は?!」

謎の男「私が詠春拳の正当な後継者です。」キリッ

リッチでギャングなマイク・タイソンに、詠春拳の正当後継者とか言う奴。
オーケーオーケー。アンダースタンド。みんな倒せばいいんだな!
そして、物語は加速していく…。

これは超個人的な見解だが、この映画の一番の見どころはアクションではない。
いや、まあこれカンフー映画なんですけど、今回はそういうことじゃねえと思うんだよ。

一番の見どころ、それはイップ・マンとその妻ウィンシンのラブラブデート。くだらない話をしてみたり、からかい合ったり。「あーあ、こんなのが、ずうっ~と続いたらいいのになあ」もう二十歳のカップルみたいにイチャイチャする。
家庭より武術を選ぶストイック過ぎた男と、振り回されてきた妻。ようやく心通わす二人。

グッとくるんだよ…。愛って、こういうことなのかな…


超人たちとのハチャメチャバトルも観れて、妻との愛に心温まる、ハートフル・アクション・スーパー・カンフームービー、お前たちはこの映画に耐えられるか?!
会場は大須シネマにて!



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9/30~10/13のプログラム
10:00「幕末太陽傳デジタル修復版」←痛快エンターテインメント!
12:30「万引き家族」←カンヌ国際映画祭最高賞受賞!
14:50「ねこ島日記」←劇場公開初!
16:20「ショートショート(10/4上映無し)」←選りすぐりの短編!
19:00「イップ・マン継承」←宇宙最強の男!(10/4は16:20~)

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大須シネマ(席数42)
営業時間:9時30分開場~21時終了(年中無休)
劇場:名古屋市中区大須3-27-12
電話:052-253-5815
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Author:大須シネマスタッフ
名古屋・大須商店街にある小さな映画館。
旧作映画中心に上映。自主制作アニメーション映画募集中(詳細はHP御覧ください)。貸館につきましてもHP御覧ください。
お一人でも気軽に映画を楽しめるミニシアターです。
館内全て常時換気・上映毎座席消毒他感染症対策行っています。

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