『白い馬』

こんにちは、大須シネマスタッフの新美です。
今回は大須シネマで「テーマ」を決めたものの中から「美少年と出演映画」に沿って、私の好きな映画「白い馬」をご紹介します。

本作は、アルベール・ラモリス監督が1953年に制作されたフランス映画です。
40分ほどの短編映画で、同年にカンヌ映画祭映画祭パルム・ドール(短編)受賞しています。

そしてこの「白い馬」の魅力について、まずストーリーは、アラン・エムリー演じる主人公フォルコが野生の白い馬と過ごし距離を縮めていくというものです。
至って単純なストーリーで、登場人物はほとんど台詞を発しません。
ですが、自然と馬の力強さと、人の営みとに、そしてその最後に、憧憬と虚ろさを覚えます。

本作は白黒映画です。とりわけ白色が、場面の空気感を肌に伝えます。
水辺での湿り気と、乾いた砂の舞う光景と、そして、フォルコのお顔の造形美が放つ破壊力。その凄まじさたるやもう…。
(私は性別年齢関係なく見目麗しい人が好きなので、彼の容姿がこの映画を観たきっかけのひとつです)
額に垂れる長い髪と遠くを見つめる眼差しが、少年らしからぬ雰囲気をまとっています…。

言葉では表すことのできない神々しさなのです。白い馬にも負けてない。

ちなみにフォルコの弟として登場する少年は、監督の息子パスカル・ラモリスだそうです。
パスカルは、同監督による「赤い風船」の主演を務めています。これがまたとても可愛らしい映画。

ところで
私は「赤い風船」との二本立てになっているDVD-Boxを持っているのですが、その特典としてすっかり大人…おそらく中年になったアラン・エムリーが当時の撮影秘話を語る映像(声のみ)があります。
しかし当然、当時のまま彼の雰囲気を維持しているわけでもなく。
私はその映像を、その一度きりしか見ていません。きっと、今後も見ることはないだろう…。

新美
〈DVD-Box〉高校のころ母が買ってくれたもの。
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大須シネマ2019年 8/19〜9/1のプログラム
11:00「ショートショート」
12:30「ひつじのショーン バック・トゥ・ザ・ホーム」
14:10「先生と迷い猫」
16:20「恐怖分子」
18:30「悪魔のいけにえレザーフェイス一家の逆襲」※R18

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