ピンポン星からやって来た2人のヒーローたち
どうもはじめまして!大須シネマスタッフ大竹です。
(勤務歴でいうと1番下っ端です)
このブログを書くのは今回がはじめてなので、少し緊張していますが、これから私もたまに更新させて頂きます。
温かい目で見てくださるとうれしいです。
よろしくお願いします!
今回は、ヒーローの話です。
…そもそも、
「ヒーロー」ってなんなんでしょう?
「正義のヒーロー」が悪をやっつける!というような構図は
少年漫画等で多く見受けられます。
ただし、ここでいう正義は、あくまで悪と対立するもの。
悪が有り、正義が有る…。
ヒーローは悪と戦う存在で描かれていることが多く、
悪に立ち向かうということによってヒーローは存在価値を得ています。
けれど。
どうやら違う形のヒーローだって、存在するみたいなんです。
そんな変わったヒーロー像を私たちに提示してくれたのが、
漫画家、松本大洋大先生の作品「ピンポン」
周囲の環境や価値観から逃れるように、人前で感情を出さず自分の殻にとじこもるスマイルと、他人からの評価に左右されない、自由で奔放なペコ。
彼らは対照的に描かれているけれど、いつも自信に満ち溢れ、自由にどこまでも飛んでいきそうなペコはスマイルにとって憧れの存在…そう、彼の「ヒーロー」です。
しかしペコは、ライバルに敗れたことで己の才能を磨くことを諦め、どんどん堕ちていきます。
一方で、そんな彼の姿なんて見たくないスマイル… (詳しくは大須シネマに観にきてね!)
松本大洋先生の作品には、必ずこのような「ヒーロー」と「相棒(のような存在)」が出てくる気がします。
「ピンポン」のペコとスマイル。
現在大須シネマで同時上映中の「鉄コン筋クリート」のシロとクロ。
「花男」の花男と茂雄。
「GOGOモンスター」のユキとマコト…
ヒーローは大概主人公であることが多く、圧倒的なパワーを持ち、周りの人に良くも悪くも影響を与えますが、彼らの横には必ず相棒(のような存在)がいます。※なんて呼べば良いのか、未だにしっくりきません
ここで肝心なのが、救済者であるヒーローも、救済される側の存在によって救われている…ということ。
そう、救い、救われ、ヒーローはヒーローでありつつけることができる。
つまり、「松本大洋の世界」において、ヒーローは1人でヒーローになることはできず、しかもそれは、「悪」に立ち向かうことによってではなく、常に「もう1人のヒーロー」の存在によって成り立つ。
彼らがお互いその事実に気付いているか…なんてこと、どうでもいいのです。
ただ言えるのは、確かにヒーローはここに、「2人いる」ということ。
私にはそう思えるのです。
わたしはこの手の作品が大好きです。
シャーロックホームズや(BBC版は本当に最高!)スタンドバイミー、リトルランボーズなど…。
テルマアンドルイーズにも憧れてました。
一心同体や永遠の友情…なんて、そんな簡単な言葉じゃ言い表せない。
言ったらコインの表裏のようなふたり。
だけど、そう、「お前がいなくちゃ始まらない!」
もしかしたらファンとスターの関係性とかも最近はそれに近いような気がしています。おもしろいですよね。
わたしにとってのヒーロー…そのことについてここに書くのはなんだかこっぱずかしいのでやめておくけれど、自分が救われた分、わたしもその相手を救えていたらいいなと、こっそり思っています。
それはちょっと不格好だけど、究極の愛の形だとおもうのです。
---------
文:劇場スタッフ 大竹
編集:編成担当S
---------
大須シネマ 今週のプログラム
2020.9.14-9.20
「アンクル・ドリュー」12:00~
「鉄コン筋クリート」14:20~
「ピンポン」19:10~
※チケット代:1,400円
※館内は常時換気
※座席は前後左右空けています
----------------------------------------------
大須シネマ(席数42)※コロナ対策でしばらく席数半分に致します
営業時間:11:30~チケット販売開始
※映画により営業時間の変更あります(年中無休)
劇場:名古屋市中区大須3-27-12
電話:052-253-5815
※上映開始前は電話に出られないことがあります。
※ブログコメントにはお答えできないこともあります。
予めご了承ください。
ホームページ:http://www.osucinema.com/
Twitter:https://twitter.com/osucinema
Instagram:https://www.instagram.com/osucinema/
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(勤務歴でいうと1番下っ端です)
このブログを書くのは今回がはじめてなので、少し緊張していますが、これから私もたまに更新させて頂きます。
温かい目で見てくださるとうれしいです。
よろしくお願いします!
今回は、ヒーローの話です。
…そもそも、
「ヒーロー」ってなんなんでしょう?
「正義のヒーロー」が悪をやっつける!というような構図は
少年漫画等で多く見受けられます。
ただし、ここでいう正義は、あくまで悪と対立するもの。
悪が有り、正義が有る…。
ヒーローは悪と戦う存在で描かれていることが多く、
悪に立ち向かうということによってヒーローは存在価値を得ています。
けれど。
どうやら違う形のヒーローだって、存在するみたいなんです。
そんな変わったヒーロー像を私たちに提示してくれたのが、
漫画家、松本大洋大先生の作品「ピンポン」
周囲の環境や価値観から逃れるように、人前で感情を出さず自分の殻にとじこもるスマイルと、他人からの評価に左右されない、自由で奔放なペコ。
彼らは対照的に描かれているけれど、いつも自信に満ち溢れ、自由にどこまでも飛んでいきそうなペコはスマイルにとって憧れの存在…そう、彼の「ヒーロー」です。
しかしペコは、ライバルに敗れたことで己の才能を磨くことを諦め、どんどん堕ちていきます。
一方で、そんな彼の姿なんて見たくないスマイル… (詳しくは大須シネマに観にきてね!)
松本大洋先生の作品には、必ずこのような「ヒーロー」と「相棒(のような存在)」が出てくる気がします。
「ピンポン」のペコとスマイル。
現在大須シネマで同時上映中の「鉄コン筋クリート」のシロとクロ。
「花男」の花男と茂雄。
「GOGOモンスター」のユキとマコト…
ヒーローは大概主人公であることが多く、圧倒的なパワーを持ち、周りの人に良くも悪くも影響を与えますが、彼らの横には必ず相棒(のような存在)がいます。※なんて呼べば良いのか、未だにしっくりきません
ここで肝心なのが、救済者であるヒーローも、救済される側の存在によって救われている…ということ。
そう、救い、救われ、ヒーローはヒーローでありつつけることができる。
つまり、「松本大洋の世界」において、ヒーローは1人でヒーローになることはできず、しかもそれは、「悪」に立ち向かうことによってではなく、常に「もう1人のヒーロー」の存在によって成り立つ。
彼らがお互いその事実に気付いているか…なんてこと、どうでもいいのです。
ただ言えるのは、確かにヒーローはここに、「2人いる」ということ。
私にはそう思えるのです。
わたしはこの手の作品が大好きです。
シャーロックホームズや(BBC版は本当に最高!)スタンドバイミー、リトルランボーズなど…。
テルマアンドルイーズにも憧れてました。
一心同体や永遠の友情…なんて、そんな簡単な言葉じゃ言い表せない。
言ったらコインの表裏のようなふたり。
だけど、そう、「お前がいなくちゃ始まらない!」
もしかしたらファンとスターの関係性とかも最近はそれに近いような気がしています。おもしろいですよね。
わたしにとってのヒーロー…そのことについてここに書くのはなんだかこっぱずかしいのでやめておくけれど、自分が救われた分、わたしもその相手を救えていたらいいなと、こっそり思っています。
それはちょっと不格好だけど、究極の愛の形だとおもうのです。
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文:劇場スタッフ 大竹
編集:編成担当S
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大須シネマ 今週のプログラム
2020.9.14-9.20
「アンクル・ドリュー」12:00~
「鉄コン筋クリート」14:20~
「ピンポン」19:10~
※チケット代:1,400円
※館内は常時換気
※座席は前後左右空けています
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大須シネマ(席数42)※コロナ対策でしばらく席数半分に致します
営業時間:11:30~チケット販売開始
※映画により営業時間の変更あります(年中無休)
劇場:名古屋市中区大須3-27-12
電話:052-253-5815
※上映開始前は電話に出られないことがあります。
※ブログコメントにはお答えできないこともあります。
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Twitter:https://twitter.com/osucinema
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