『ネバーエンディング・ストーリー』 SFX(特殊効果)と映画の説得力

作品の概要を紹介!

『ネバーエンディング・ストーリー』は1984年にミヒャエル・エンデ「はてしない物語」を原作として、西ドイツ・アメリカで制作されたヴォルフガング・ペーターゼン監督らによる映画です。
ドイツ国内でのみ公開されたエクステンデッド版と北米・日本で公開されたインターナショナル版がありますが、当劇場で上映するのはイングランドのポップ歌手リマールが歌う主題歌が追加されているインターナショナル版を上映!
 

簡単なあらすじを紹介!

いじめられっ子の少年バスチアン(バレット・オリバー)は本を読むことが大好き。
なぜなら物語の主人公になれるから。
ある日、バスチアンはいじめっ子から逃げるために入った書店で「ネバーエンディング・ストーリー」という不思議な魅力を放つ本と出会う。店主に「この本は危険だ。」と読むことを止められるが、その本をこっそり持ち出し、読み始め、どんどん物語の世界に沈んでいく・・・

劇中本「ネバーエンディング・ストーリー」あらすじ

異世界「ファンタ―ジェン」は「無」によって崩壊の道を辿ろうとしている。
「ファンタージェン」を救うため草原の勇者アトレイユ(ノア・ハザウェイ)は旅に出る。


SFXと映画の説得力

本作はSFX技術を使い撮影されていますが、皆様SFX技術とはどういった技術なのかご存知ですか?

近年では「SFX」よりも「VFX」「CG」という言葉を聞くことが多くなってきたと思います。

「VFX」とは「ビジュアル・エフェクツ」(視覚効果)の略称で、コンピューターを使って作る「CG(コンピュータ・グラフィックス)」映像を撮影後に追加する技術のことです。

では、「SFX」とは。
「SFX」とは「スペシャル・エフェクツ(特殊効果)」の略称であり、撮影後に行う「VFX」と違い、撮影時の現場で生み出される効果のことを言います。
「ゴジラ」、「ウルトラマン」、「仮面ライダー」などの作品で使われている「特撮」も「SFX」です。
例として、ミニチュア、着ぐるみ、操演、爆薬、光学合成、ストップモーション・アニメーションなどの技術があります。

前述したように、「VFX」「CG」を多用した映画が多く作られ、映画の技術はどんどん進歩しています。もちろん「SFX」と「VFX」を一緒に使い作られた作品も存在します。

それでは、ブログタイトルの「SFXと映画の説得力」について書いていきます。
まず、映画では現実では恐らくあり得ないであろうことがたくさん起こったり、こんなやつ現実社会にはいないだろって人、(「ネバーエンディング・ストーリー」におけるドラゴンや足の早いカタツムリなど)が登場します。
このように、映画は、沢山の「嘘」から作られています。
そして、いかにして鑑賞者に「ありえないこと」をまるで本当に起こった、起こっているように、「現実には存在しないであろう人」を、あたかも存在しているかのように思わせることが映画における「説得力」であり、映画の難しく、苦しく、楽しい部分の1つではないかと私は考えています。

「SFX」も「VFX」もあり得ないことをあり得るように表現するための技術ですが、私にはどうしても「VFX」をふんだんに使った作品に「説得力」を感じないことが少なからずあります。

それがなぜなのかずっと考えているわけなのですが、今回「ネバーエンディング・ストーリ―」という作品を鑑賞して、感じたことがあります。
それは、登場する空想の生き物や場所の圧倒的な存在感です。
確かにそこに「ドラゴン」がいる、確かに「ファンタージェン」があると感じたのです。
この存在感が「SFX」技術が生み出す「説得力」なのではないのでしょうか。

最後に少し話は変わって、色々な意見の飛び交う劇中に登場するドラゴンに関してです。
様々な意見がある中でよく耳にするのが、「顔が犬に似ている」という意見なのですが、これはドラゴンという空想上の生物の顔を地上に確かに存在しており、日常見慣れている「犬」のような顔にすることで、親しみやすさ、前述した説得力の付与を試みたのではないかと私は考えています。

皆様もファンタジー世界の圧倒的な存在感を体感しに、ぜひ大須シネマにご来館ください!

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文:劇場担当 高木
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【 大須シネマ 上映時間】
☆2020.9.21-27
「ネバーエンディングストーリー 」12:00~
「きみの鳥はうたえる 」14:10~
「長く熱い週末 」19:10~
☆2020.9.28-10.4
「きみの鳥はうたえる」12:00~
「長く熱い週末」14:20~
「ネバーエンディングストーリー」19:10~


※チケット代:1,400円
※館内はスクリーンのある部屋、ロビー、受付全部常時換気
※上映毎座席消毒
※座席前後左右空け
演目・イベントによって飲食可否変更し、座席数の調整を致します。
予めご了承ください。


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大須シネマ(席数42)※コロナ対策でしばらく席数半分に致します
営業時間:11:30~チケット販売開始
※映画により営業時間の変更あります(年中無休)
劇場:名古屋市中区大須3-27-12
電話:052-253-5815
※上映開始前は電話に出られないことがあります。
※ブログコメントにはお答えできないこともあります。
予めご了承ください。

ホームページ:http://www.osucinema.com/
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名古屋・大須商店街にある小さな映画館。
旧作映画中心に上映。自主制作アニメーション映画募集中(詳細はHP御覧ください)。貸館につきましてもHP御覧ください。
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館内全て常時換気・上映毎座席消毒他感染症対策行っています。

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